アメリカで初めての自宅購入、何から始める?

コロナの影響もあり、歴史的な低金利時代に突入したアメリカですが、これまで賃貸住宅にお住まいの方の中には、このタイミングで自宅の購入を本格的に検討し始めたり、またはリモートワーク化の流れで、通勤に便利な大都市を離れ、郊外に一軒家を構えるといった方々が増えています。

もちろんエリアにもよりますが、特にここ最近は新着(New Listing)の売買物件へ問合せしても、既にオファーが入っていたり、契約手続き中といった状況が多発しており、売り手市場となっているマーケットもあります。とはいえ、売買価格が極端に高騰しているわけでもないので、自宅、投資物件いずれの場合でも、アメリカで住宅購入をお考えの方には好機が巡ってきたと言えるでしょう。

そこで、アメリカで住宅購入をお考えの方向けに、今回より数回に分けて住宅購入に関する様々なノウハウをお届けしていきます。住宅購入のご参考としていただければ幸いです。




家を買おう!と思ったら最初にやるべきこと

どのエリアにどんな間取りの家を買うかを考えるのはとても楽しく、ついインターネットでいろいろ物件検索を始めてしまいがちですが、その一方で、とても大切な準備があります。物件探しの前に、まずは「予算」と「自身の購買能力」の確認から始めましょう。現金で購入予定の場合は手持ちの現金のうち、住宅購入に使える金額が予算となりますが、モーゲージ(住宅ローン)を組む予定の場合は、銀行、またはモーゲージ・ブローカーからプリ・アプルーバル・レター(Pre-Approval Letter)を手に入れることから始めましょう。購買能力の見極めのため、というのはもちろん、物件見学の際に売主エージェントに対して真剣度を表明でき、話がスムーズに進みやすくなります。

 

初期費用はいくら必要か?

物件価格とは別に、住宅の購入にあたっては各種の初期費用が必要となります。目安としては、現金で購入する場合は物件価格の2~3%(集合住宅)・1~2%(戸建て)、モーゲージを付けて購入する場合は物件価格の5~6%(集合住宅)・3~4%(戸建て)と覚えておくと良いでしょう。初期費用の項目としては、下記のものがあります。(地域によって費用は異なります。下記はニューヨーク州の例となります。)


不動産エージェントの仲介手数料はゼロ!

アメリカで住宅を購入する際、買主は不動産エージェントに仲介手数料を支払う必要が無い、というのはご存知ですか?意外と知られていないのですが、これは本当です。売主は売主側エージェントに仲介手数料を支払うのですが、その支払いの中から買主側エージェントは仲介手数料を受け取る仕組みになっています。

良くある不動産物件検索サイトで、エージェントの連絡先が掲載されていることがありますが、基本的に売主側エージェントの情報となりますので、買主側に立って交渉してくれる自分専用のエージェントを雇うことをお薦めします。経験豊富なエージェントであれば、物件の状態確認やチェックすべきポイント等も見学の際に色々アドバイスしてもらえます。特に、アメリカでは中古物件を購入するケースが多いため、不動産の知識に精通した味方(買主エージェント)がいると安心です。

 

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