現在のアメリカの住宅市場は、かつて手頃に住宅購入できていた状況とは大きく異なります。これは主に収入(Income)に対する住宅コスト(Housing Cost)の比率(HC/I)が大幅に上昇しているためです。
John Burns Research & Consultingが提供するBurns Affordability Indexによれば、現在のHC/I比率は43.8%に達しています。一般的に理想とされている比率は25%~30%なので、買い手にとってこの数字がいかに深刻なものかが分かります。住宅が恒久的に高価になっているこの状況を招いている主な要因として以下の3つが考えられます。
・住宅ローン金利の上昇
・住宅保険の上昇
・固定資産税の増加
特に住宅ローン金利の上昇が深刻で、2024年に7%に達し、これは1982年の15%の金利に相当する影響を持つとされています。この高金利は住宅購入を著しく困難にし、多くのアメリカ人にとって住宅を手に入れることが難しくなっています。
金利の上昇はモーゲージの支払いに大きく影響します。以下の表、左列の数字は借入額、上の行の数字は金利を表しています。金利が1%上昇しただけで、月々の支払額にこのような差がでます。
このような市場環境では住宅購入に際して慎重な計画が求められます。将来の金利動向や住宅価格の変動を見越した上で、長期的な視点での資金計画が重要です。専門家は、金利が今後も高止まりする可能性が高いことから、固定金利のローンを検討することや、頭金を多めに用意することを推奨しています。
シカゴで住宅をお探しの場合はいつでもお気軽にご連絡ください。
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