2024年ニューヨークの不動産市場の振り返り

 11月を迎えるとニューヨーク市は各所でクリスマスのデコレーションが始まり、ホリデーシーズンに向けて活気づいてきます。

2024年のニューヨークの不動産市場を簡単に振り返ってみましょう。

ニューヨーク市の住宅価格は高止まりとなり、特にマンハッタンやブルックリンの高級住宅市場での成約数が増加しました。中間価格の物件では一部若干の価格調整が見られ、より多くの買い手を引きつけました。

賃貸市場も家賃は高水準にあり、特にマンハッタンでは平均月額5,200ドルを超える水準が続いていました。

物件の形態としては、リモートワークの普及により、広いスペースやアウトドアエリアを備えた住宅の需要が増加しました。特にファミリー層やリモートワーカーの間で、利便性の高いクイーンズやブルックリンが人気で、比較的手頃な価格帯の住宅に関心が集まりました。

また現在、バーチャルツアーやAIによる価格予測といったテクノロジーが普及し、購入者と売却者の双方にとって利便性が向上してきています。このようなデジタルツールは、特に投資家や遠方の購入希望者にとって有効で、国外からの売買を加速させる要因ともなっているようです。

2025年は今のところ大幅な価格上昇や下落は予測されていませんが、政権も変わり、不動産業界にも何かしらの影響が及ぶと予測されます。リダックでは今後も賃貸、売買の最新情報を発信して参ります。

この記事の筆者


Relo Redac, Inc.(リダック)は企業・人・資産のリロケーションを目指し、1986年にNYで設立されました。2005年にリログループ(東証プライム上場)の会社になり、以来、米国  に進出される日本企業、駐在員、投資家のみなさまのニーズにお応えするため、住宅の斡旋、オフィス設営や不動産投資、コンサルティング等の不動産総合サービスを提供しています。www.reloredac.com


コメント