進化し続けるニュージャージー・Port Imperial

マンハッタンからハドソン川を挟んで対岸に位置する住宅地のPort Imperial, West New York, Edgewaterは、マンハッタンのスカイラインを一望できる絶好のロケーションを誇ります。

このエリアには、シカゴとNJを結んでいたErie-Lackawanna鉄道(現NJトランジット)の終着駅がありました。19世紀末から20世紀初頭にかけて、マンハッタンとニュージャージーを結ぶ重要なフェリー交通の玄関口としても発展。

しかし、1950年代以降、橋やトンネルの整備が進んだことで交通手段は自動車や電車へと移り、フェリーは次第に衰退。このエリアは長らく倉庫や工業地帯として利用されてきました。

1990年代後半にPort Imperial再開発プロジェクトが始動。地元自治体と不動産デベロッパーが協力し、工業地帯を住宅エリアに変えて行きました。現在では川沿いにあるすべての賃貸アパートは築10年以内と新しく、コワーキングスペース、ジム、プール、キッズプレイルームなど、充実した設備が整っています。

周辺には日系スーパーのMitsuwaをはじめ、Whole FoodsTrader Joe’sがあり、買い物には困りません。また、ハドソン川沿いのウォーターフロント・ウォークウェイやドネリー・パーク(Donnelly Park)など、自然と触れ合えるスポットも豊富です。

交通アクセスも利便性がよく、ニューヨーク・ウォータウェイのフェリーを利用すれば、マンハッタンのハドソン・ヤードまで約6分。NJトランジットのバスでも40分弱と非常に便利です。

日本人学校へのスクールバスも運行しており、お子様連れのご家庭にも人気のエリアです。人気物件の空室率は5%未満と非常に低水準。家賃は年4%前後のペースで上昇していますが、それでもマンハッタン相場の約8割に抑えられており、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

現在、川沿エリアで5件のアパート建設が進行中であり、2026年中の完成が見込まれています。市場の需給バランスが改善され家賃水準が落ち着くことを期待したいところです。

【ウェストニューヨークの動画です。ぜひご覧ください】


この記事の筆者


Relo Redac, Inc.(リダック)は企業・人・資産のリロケーションを目指し、1986年にNYで設立されました。2005年にリログループ(東証プライム上場)の会社になり、以来、米国  に進出される日本企業、駐在員、投資家のみなさまのニーズにお応えするため、住宅の斡旋、オフィス設営や不動産投資、コンサルティング等の不動産総合サービスを提供しています。www.reloredac.com

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